オーストリアにも野球が大好きな子たちがいて、
グラウンドでは大きな声で『ハイ!ケニー!』と言って
あいさつ代わりのグータッチで始まる。
僕もグラウンドで会うクラブの関係者とは、
保護者のみんなともその挨拶を行う。
この最初のスキンシップがものすごく重要だなと最近感じてる。
昨日はU10の練習後にU10チームの交流会。
交流会ももちろんボールを使って親睦を深める。
硬式野球ボールを扱うのが難しければソフトボールを使う。
至ってシンプルだ。
競技という側面も大切だけど、楽しむという事が根幹にあるように思う。
そこには最低限のルールのみが存在するけれども
別にルールなんてあってないようなもので、楽しめるルールで
楽しめる時間をお互いが共有していく。
そして、クラブハウスでママはママ同士の時間。
スポーツが存在する意義をとてつもなく感じさせる。
僕は野球をやり続けてきているから、野球でしか語れないし
語ってはいけないように思うんだけど、
その野球でコミュニティーがこれだけ充実した時間と笑顔を
共有していることを野球人として誇りに思う。
日本から遠く離れたこの場所で、
こんなとこで野球してることを知る人は日本には皆無だけど、
情熱を持って子供を育てる一環として野球を有効利用している。
競技という側面の中で技術力の向上だけが意義ではない。
人との繋がりを築き、深める。
野球を有意義に取り組んでいるんだなって、
野球先進国で育った僕が逆に教わるシーズンだった。
立場がこれまでと変わり、選手として明日を掴みにいく日々だったけれど
それももちろん大切な時間で、海外に出て行く中で色んなノウハウを学ぶことができた。
今度はここの文化に自分をアジャストさせて、よりよいクラブにしていくための
一部に変化していく事が、役割なのかなと思う。
自分にできる事・・・。
Danke
Kenny
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