10月、11月中の計4回で行われた一般社団法人オールネーションズ主催のアメリカンベースボールスクール群馬が無事に終了しました。
このスクールの中で自分自身が気をつけていたことは、とにかくノビノビと野球をやらせてあげることでした。これはオールネーションズの方針の一つでもありますが、簡単なようできっと子供達はなかなか経験したことが無いと思います。
エラーをした、ミスをした、子供達はすぐにベンチを見ます。そして過緊張状態になっているような子もいました。きっと注意というよりも怒られてきたんでしょう。
もう少し色々なことを教えてあげることも考えましたが、意外としっかりとしたゲームの中でノビノビと野球をした経験が少ないように感じたので今回に関してはこれでよかったと思います。その結果、攻撃の時もベンチで座ってていいよと言ってもゲームに入りこみ、自分の打席が待ち遠しいほどに前に前に出てくるほどでした。バットを引くことや、ランナーコーチも自分達で指示し合い、インフィールドの外の事も自分達でマネージできていました。これはもちろん、日ごろ所属しているチームで教わっているからこそできる事だと思いますが、素晴らしかったです。
ある意味、放任することで自分達で考え、試合を自分達で作ろうとする。そして積極的な姿勢を自ら作りだし、失敗を恐れずチャレンジする空間を作ることができたと思います。これに関しては大成功だったと感じますし、予定通りのリアクションでした。特に、監督、コーチと呼ぶのを禁止にし、メンバー表も英語にして関係性をフラットにしたのは良かったと思います。
ヨーロッパで指導していたときに、大人も子供も本当に楽しそうに野球をしていた姿を今でも忘れません。誰かの言葉にありますが、夢中に敵うものはないと思います。特に子供の世代にあらゆることを詰め込み、拒否反応を示しているにもかかわらず、トップダウンで押さえつける。これでは才能が死にます。指導しているこちらのキャパ以上になる可能性を我々指導者に殺す権利はありません。
甘いと思う方もいらっしゃると思いますが、そんな方にこそぜひアメリカンベースボールスクールに足を運んでいただき、子供達の顔と動きを見てほしいと思います。
参加して下さったご家族の皆様、貸していただいたグラウンドの関係者の方々、グラウンドやそれ以外でサポートしていただいた皆さんのおかげで無事に開催する事ができました。
また次回、群馬のスクールで出会った子達に会えること、成長している姿を楽しみにしています。
Copyright (C) takubokenshoku.com All rights reserved.