7月中の4週に渡って行いましたアメリカンベースボールスクールが無事に終了致しました。
これは私が理事を務める一般社団法人オールネーションズの取り組みで、これまでも横浜、群馬と2ヵ所で開催してきた試合中心の野球スクールです。
3か所目として無事に千葉、地元である八千代で開催する事ができました。それも予定していた人数いっぱいまで集まってくれました。参加して下さった子やご家族の皆さんには初めてで至らない点もあったかもしれませんが、最後まで続けて下さり、ありがとうございました。
共にインストラクターをさせていただいた萩島賢さん(甲子園、都市対抗も出場経験があり、企業チームの監督や大学の指導者も務められた方です)と特に大切にしていたことは、とにかく自分達で考えて協力し合ってゲームを進めることでした。イエスマンにならない、自発的に考えて行動できる選手になってほしいという願いを込めてそのように取り組みました。
見ていた方の中には、恐らく物足りないと感じた方もいたかもしれませんが、そもそも日本の野球は教え過ぎであって、受け身、指示待ち、言われないと動けない子を育ててしまっている現状があります。これを社会に置き換えて考えたら良くわかりますが、言われるまで動けない、言われたことしかしない、これは今の日本の教育の縮図です。本当の意味でそういった人材は優秀なのでしょうか?大人が教え過ぎることにより、考える力が備わらずにクリエイティビティ―も消されてしまっているように感じます。
野球というスポーツはあっという間に局面が変わっていきます。「野球は筋書きのないドラマ」と言われるとおりに同じ試合などあり得ません。ですから一夜漬けの暗記のようなことをしても素晴らしい選手にはなれません。その瞬間を判断、意思決定をしてその決定に覚悟を持って実行するということが求められてきます。だからこそ我々にできることはそれぞれが自由な発想で勇気を持ってトライして、その決断に責任を持つという事を子供のうちから体験させなくてはいけません。また、これをさせるというのは更に指導者としては勇気のいるコーチングです。
時間の関係などもあって、もっとプレーしたかったという子供達の声も多くありました。お腹いっぱいにさせないことも野球を長く続けてもらう事の秘訣かもしれません。
いずれにしてもどの試合も最終的には接戦で非常に緊張感のある場面も多くありました。打席数を平等に与えたり、ポジションも普段やらないチャレンジ的なポジションも経験させたりと流動的な中でそれでも最後まで集中してプレーした子供達には拍手をしたいと思います。
またこれを最後と言わずに、これをスタートとしてニーズがある限りは一般社団法人オールネーションズで行っているチャリティーマッチと同じく継続していきたいと思います。今回参加してくれたご家族はもちろん、少しでも気になって下さったご家族には次回はぜひ参加して経験していただきたいと思います。
最後に書いてくださったアンケートに、もっと指導して欲しかったと保護者の方々から多くの声があったように、スキル指導メインのスクールなども考えて企画していきたいと思っています。そして自分も経験だけで語るような頑固おやじにならないよう、学びを深めていきたいと思います。
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