私が理事を務めている一般社団法人オールネーションズの9回目となるチャリティーマッチが今年も無事に開催することができました。
本当に多くの方々に支えられて、東日本大震災があった年から継続して取り組んでいる活動ですが、今年も多くの方に支えられていることを本番当日に強く感じることができました。
このイベントの大きな目的は被災地に義援金をただ送るだけでなく、自分たちの力で現地まで行き、野球教室を行わせていただくことです。誰かにお願いされて始めたわけでもなく、「我々が勝手に始めたこと」です。にもかかわらず、回を重ねるごとにいろんな人々がこのイベントに乗ってくれて、関わってくれて、様々な人を巻き込んでいってくれて、河川敷で始まったこのイベントが今では被災地である大船渡からも駆けつけてくださるようなイベントになりました。
多くの協賛企業、団体のご支援もあり、個人の方からもご支援いただき、国内のプロ野球で活躍されたメンバー、海外で戦ってきたメンバー、現役で上を目指すメンバーなど、多くの多様性が入り混じた空間になっています。ここにしかない空間になりつつあると感じています。
今年も、私は入り口通路のショップ店員として入場される方々の顔を見て、声を聞いて、話をしました。今年感じた大きな特徴は、野球目的でない方やご家族が多く足を運んでくれたのではないかと感じています。野球を通して恩返しをしたいと掲げていますが、そうでない方にも足を運んでいただけることは少しずつ続けている意味が出ている気がして、嬉しくなりました。
また、我々のチャレンジとしては飲食の販売を実現することも目標にしていました。サーティーフォー相模原球場の近くには飲食店やコンビニも少なく、球場にいても買い出しに出かけるか、もしくは朝から買っておくケースが多々ありました。12月にもなれば日陰は寒く、温かいものが欲しくなる時期です。ただ、これまで前例がないということを理由に実現までには至りませんでした。ですが、これまでの取り組みを関係者の方々にも見ていただいて、3年目のとなる今年はキッチンカー、テント販売ができるところまでこぎつけることができました。球場関係者の方々にとってもきっと大きなチャレンジであったように思います。このようにひとつひとつ、関係する皆さんと小さなチャレンジを毎年続けています。
来年はいよいよ10回目です。これまでと変わらず、皆さんと楽しみながら野球を通したチャリティー活動ができたらと思っています。
私が住んでいる千葉県も今や被災地です。うちでも台風の風の影響で車が破損したり、自分が育った大和田タイガースのグラウンドも大きなダメージを受けました。友人の家でもシャッターが飛んでしまったり、屋根が飛んで行ってしまったり大変な状況です。今回のチャリティーマッチの開催地である相模原も同様です。大阪や熊本でも自然災害がありました。
このように被災地は増えるばかりで、すべての事案にアクションを起こすことは難しいと思います。ですから、我々にできることに集中して力を尽くすべきだと考えています。暗い顔していても何も始まりませんから、前を向いて力を合わせてまた次回に向けて進んでいきたいと思います。
一般社団法人オールネーションズのチャリティーマッチに関わってくださったすべての方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。そしてまた来年も宜しくお願い致します。
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