戦友。

僕の環境は毎年変わる。

意図的にそうしている部分もあるけど、それでも変わる。

新しい環境に適応しようとしている時間は何よりも成長の時間で

『習うより慣れろ』

という言葉を強く信じている。

 

出会う数だけ別れがあって、毎年違う環境に身を置くことによって

その機会も多いわけで。

そういう機会にも慣れているつもりだけど、今回は少し違ったかな。

 

僕と同じく海外から招聘されたアメリカ人選手のジェフ。

彼は同じ部屋に住んでいて、約5か月間ほぼ毎日顔を合わせた。

選手としてキャリアを積みたいというよりは、世界で野球を学んで色んな価値を

自分の中に取り入れて、いずれはアメリカに戻って選手の育成サポートをしたいと

出会った頃から話していた。

選手でダメだからコーチングを勉強・・・という見方もあるかもしれないけど

選手としても驚くほど速いボールを投げるわけではないが、

いつでもストライクは取れるし、打者心理を考えて投球もできる。

自分の投球スタイルをものすごく理解していて、

相手打者を打ち取れる可能性の高い選択肢を正確に判断して

それを実行できる。

際どいジャッジにも、ぶれることなく淡々と投げる。

間違いなくプロクオリティーの選手だと言える。

リードする側のキャッチャーからも、使う側の監督からも

こんな職人気質の投手は好まれると思う。

 

そんな彼は、しっかりとオンとオフも使い分ける事ができて

遊ぶ時は遊ぶし、やるときはやる。

組織としてグラウンドでは立場的には僕が監督だけれど、

僕はいつでもチームの為に戦っているので、たまに試合中に熱くなって

自分のプライドに誓って審判や相手選手と戦い始めると、

いつも間にジェフが入ってきて止める。

逆の時もあるけど、その時は僕が間に入る。

いいバランスを保てる関係だったと思う。

 

そんなジェフが昨日に一足先に帰国しました。

数日アメリカに滞在したら、すぐに季節が反対のオーストラリアに向かって

また彼の次のベースボールシーズンが始まります。

僕も2010-2011年にオーストラリアでプレーしましたが、

世界の野球人にはもうスタンダードになりつつありますね。

これを日本ではとやかく言う人もいるようですが、

グラウンドに立てることの意味を知らない人間には理解できないでしょうね。

それは野球人ではないので。

その意味を今後伝えていくのも、役割の一つなのかもしれません。

 

とにかく、ジェフのおかげでいい時間がもっといい時間になりました。

また会えることを今から楽しみにしています。

 

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出た部屋を見てみると、彼の性格がよく出ていました。

 

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Danke

 

Kenny

 

 

 

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無事に。

ここはオーストリアのフェルトキルヒ。

4月にここへやってきて、リーグ戦を戦って

代表戦も経験させてもらい、1部に昇格はできなかったけれど

プレーオフも終わって、最後のイベントであるオーストリアのU15大会。

今年に新しくなったうちの球場がホストとして大会の運営を務めました。

 

この大会での僕の役割は、

グラウンドキーパーとドリンクの店番です。

攻撃のサインをしてほしいと言われていたけれど、

現実的な話、この先ずっとこのクラブにいる可能性は少ないので

クラブの選手と共に指導者の育成のお手伝いも僕の仕事であると思っています。

だから、何よりも必要なのは経験。

その場で考えて出したジャッジに対して、後で考えて学ぶことが

一番重要な事だと思います。

僕がコーチャーをしながら攻撃のサインを出すことは構わないけれど

それ以上にこのクラブにとって経験値が必要な人材がいると思ったから

それ以外の部分のサポートに回ることにしました。

 

もちろん、やるなら楽しくがモットーですから・・・

 

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品揃えも見せ方も万全でお客さんをお迎えしました♪

そして、店番のお供の子が店番そっちのけで作ってくれました。

 

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何を作ってくれたかというと・・・

ブレスレット!

 

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クオリティーが高い!(笑)

大事にしたいと思います☆

 

そんな事をしているうちに、カージナルスはグループリーグを1位通過して

東の強豪であるワンダラーズとのセミファイナル。

序盤から打線が好調で点数を重ねていきましたが、

やはり一発勝負にセーフティーリードなんてない事を教えてくれました。

こちらのミスで得点を献上。

そこからチームの雰囲気も悪くなり、反撃に一押しのないまま負けてしまいました。

 

このオーストリアではウィーンのある東に比べると、

西は野球のクオリティーが明らかに落ちます。

これにはいくつかの理由があると感じていますが、

西の代表として結果で置いていかれていないことを示してもらいたかった。

しかし、技術的にも精神的にももう一つ相手が上でした。

その後の3位決定戦でしっかりと勝ってメダルを勝ち取ったことは、

褒めてあげたいと思います。

 

歴史を創る。

それはすごく大変な作業の積み重ね。

僕はきっとここでできる事はその本当に小さな一部でしかない。

このクラブの歴史を創っていく人材がここにはいる。

この土地に野球文化が根付き、オーストリア野球の発展に繋がって

いつの日かもっと円滑に世界で野球人の人材交流が

行われることを願っています。

今がその一歩に繋がる時間だと信じています。

 

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そんなわけで、無事にクラブのシーズンも終了しました。

みんな、お疲れ様でした☆

 

 

Danke

 

Kenny

 

 

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2014年シーズンを終えて。

今年も野球シーズンの終わりの日を迎えました。

まずは2014年もグラウンドに立たせてくれたチーム、関係者に感謝するとともに

大きな怪我もなくこの日を迎えられた事を丈夫な体に産んでくれた両親にも、

感謝をしたいと思っています。

 

監督兼選手として、オーストリアで始まったシーズンは

これまで以上に学ぶことの多い時間でした。

また、オーストリア代表チームに野手コーチとして

代表戦も戦うことができました。

野球という言葉が日常に出てきにくいこの国で、

毎日グラウンドに通って、子供から大人までの指導に関わることは

絶対にこの海外の現場に立たなければ分かり得ない経験値を得ることができました。

また一つ僕の中に新しい物差しができたことは確かです。

 

文化の違いや認識の違いで選手、スタッフ、関係者とも言い合いになることもありましたが

言い合えるということが何よりも大切だったと思ってます。

言い合う事で相手の意見を知ることにもなるし、こちらの意見を伝えることにもなる。

黙っていると間違って自分の意見を解釈される。

そうなるとまた言い合いをしなくてはいけない。多少僕の表現は荒くなることもありますが

絶対に逃げるようなことはしません。

言いたいことは言うし、言いたいことがあるなら聞く。

そんなシンプルな作業が去年よりもできたことも自分にとっては収穫でした。

 

今後ですが、10月の上旬に帰国を予定しています。

ここでの残りの一ヶ月は、自分のボディーメイクと選手たちのフィジカルレベルのアップに努めます。

最後まで自分の仕事を果たして、また次のステップに進みたいと思います。

 

つーわけで、日付変わって本日から5日間だけ夏休み頂きます☆

別の刺激を求めてきます!

 

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Danke

 

 

Kenny

 

 

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答え合わせ。

オーストリアに来てから約4か月。

この土地の文化、歴史、考え方などを少しずつ日々の生活から

感じ取る事ができています。

そしてこのクラブの歴史、仲間、スポンサー、サポーター。

僕はクラブの中で分けられているそれぞれのチームを

統括する立場なわけだけど、よくわからない外国人がスタートから

自分のやりたいように変革していくのは難しいように感じる。

一人で仲間との関係性も築けていない状況で、環境も理解できずに

事を成すことは不可能だと思う。

なぜなら、対人であるから。

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先日、ドイツに長く住んでいる日本人の方がうちのグラウンドに寄ってくださいました。

僕がこの4か月で経験して、分析してきた事と同じような感じ方をされている話を聞き、

やはり、間違いなかったと確信しました。

周りのクラブの外国人選手たちからも同じような見解だったので、

今後の取り組み方、方向性がしっかりと決まりました。

もちろん、すでにそれに取りかかっているわけですが、

これからの変化が楽しみです。

指導力とはやはり自分の知識や経験を押し付けることではなく、

その現場にあったものを、またその相手とのコミュニケーションの中で

一緒に作りあげていくものだと思います。

残りの時間、それにフォーカスして取り組んでいきます。

少しでも多くの仲間に、ここへ来た事を喜んでもらうために。

 

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もっとたくさんの人にうちのボールパークへ来てもらって

野球をもっと身近に感じてもらって、

野球に関わってくれる人がこの土地からもっと増えるように。

その為に、僕もまだ走ります。

 

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Danke

 

 

Kenny

 

 

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失敗の本質。

消化ゲームのプレーオフ。

来年にユースから上がってくる選手や、出場機会の少ない選手、

別のポジションで試したい選手を中心に挑みました。

 

案の定、2試合とも厳しい試合になりましたが、

問題はミスをしたことではなくて、ミスを怖がる気持ち。

ミスを恐れて、置きにいって送球ミス。

ゴロも捕球ミスを恐れて一歩引いたバウンドで合わせてのミス。

三振を恐れてフォアボール狙いで打席に立って三振。

僕も9歳から野球に関わって、色んなレベルの野球も

色んな国の野球も選手も見てるからわかる。

どういう精神状態からのミスなのか。

僕が試合前にチームにいうことは、常に挑戦をしなさいという事。

難しいゴロが来る時もあるし、判断の難しい走塁の場面もある。

だけど、挑戦した結果のミスは大いにしてほしい。

失敗を経験することも必要な事だから。

 

ま~、こんなことをミーティングで負けた試合後に言うと

さすがに自分も熱くなって、語気もだいぶ強くなるので

アメリカ人のジェフや、サポートのトーマスに最近は良く止められます。

やべ~、ケニーに火がついたと(笑)

でもそれでもいい。

海外で日本人が熱くなって、止められることはいい傾向だと感じます。

主張する国民性ではないからです。

 

日本で野球教室やレッスンをさせてもらうときに、

こちらからわかる人は手を上げて~!と言っても

あまり反応は帰ってきませんが、こちらの子は我先にと

手を上げるよりも大きな声で答えてくれます。

それが正解でも間違いであっても、それでいいんだと思います。

正解か不正解かなんてことはどうでもよくて、

その時に不正解であっても挑戦したというところに

正解に成り得る可能性が潜んでいると信じています。

どこにいてもチャレンジをさせてあげられて、

そこから学ぶ方法を伝えられる指導者でありたいと思います。

 

 

そして、この日はアイスホッケーと掛け持ちでプレーしてる選手の一人が

ホッケーのシーズンが始まるということで、最後の日。

U18スイス代表でもある彼は、非常にハードワークでした。

『ケニー!また来年だね!』

という言葉が印象的でしたが、また会えるんだと思います。

また帰ってこれるように、僕も頑張ります。

 

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Danke

 

 

Kenny

 

 

 

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