12月5日に10回目の東日本大震災復興支援チャリティーマッチを無事に開催することができました。
震災があった2011年の12月。仲間だけで集まって、強風に選手もボールも吹き飛ばされながら走り回った河川敷。あの日から10年経った今年も同じくTOHOKUを想って今年もチャリティーマッチを開催できたことは本当に感慨深く思っています。
あの小さなチャリティーマッチが、10年経った今年は本当に豪華なメンバーが集まり、そしてたくさんの方がこのイベントに関わっていただけるようになりました。継続することの重要さを改めて感じています。
今回のメンバーは、
<監督>
・三好貴士 (GCLツインズ)
<コーチ>
・萩島賢 (フェデックス)
・清水広貴 (四川ドラゴンズ)
【出場メンバー】
<投手>
・藤田宗一 (ロッテー巨人ーソフトバンク)
・小林雅英 (ロッテ-クリーブランド・インディアンス-巨人-オリックス)
・荻野忠寛 (千葉ロッテマリーンズ)
・北川智規 (オリックスブルーウェーブ)
・星野真澄 (読売ジャイアンツ)
・山本淳 (西武ライオンズ)
・西嶋一記 (オグデンラプラーズ)
・大島崇仁 (神戸9C-三重TA)
・島内博史 (トロワリヴィエール・セインツ)
<捕手>
・橋本将 (ロッテ-ベイスターズ-愛媛MP)
・松下一郎 (横浜DeNAベイスターズ)
<内野手>
・安田裕希 (ロンドンメジャー)
・中村太一 (ロズウェル・インベーダーズ)
・岡村秀 (WBC2013中国代表)
・東良暁 (神奈川フューチャードリームス)
<外野手>
・中村一生 (中日-オリックス)
・井野口祐介 (群馬ダイヤモンドペガサス)
・田久保賢植 (フロッシ・ブルノ)
・奈良雄飛 (神奈川フューチャードリームス)
・ぼなーるゆうや (UUUM)
上記の豪華なメンバーがチャリティーの趣旨に賛同してくれた上で集まってくれました。事情で来れなかった根鈴道場の根鈴さん、SFジャイアンツの植松君、LTS野球教室の山本くんもこのイベントをバックアップしてくださいました。
対戦相手は過去にANメンバーとしても参加してくれたクーニン率いるクーニンズ。普段は軟式でありながらも硬式で参戦してくれたことに感謝の意を表したいと思います。
これまで、このイベントではいつも足を運んでくださる方の顔が見えるよう、誰もが必ず通る受付でコミュニケーションを取りながら売店のお兄ちゃんをしていましたが、今年はボランティアスタッフの方々のご協力でグラウンドでプレーすることができました。これについても感謝申し上げます。どうもありがとうございます。
試合の内容については多くは語りませんが、当日配信されたアーカイブ映像がありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
素晴らしい選手達がANメンバーとして戦ってくださったのですが、中でも2005年にアジアチャンピオンにもなった当時の千葉ロッテメンバーの藤田宗一さん、小林雅英さん、橋本将さん、そしてもう一人千葉ロッテの荻野忠寛さんは圧巻でした。
品格、所作、立ち振る舞い、準備、どれも一流で、チャンピオンになった理由が随所にあって、学ぶ事だらけでした。
今回は経験の少ないファーストを守りましたが、特に3人の投手の背中を見ることができて、打者としても橋本将さんの背中を見て、何よりも私にとってはかけがえのない時間であり、空間でした。
プロ野球はリスペクトのスポーツであり、人間力が反映されるスポーツです。昨今、YouTubeやSNSなどで欲しい情報が容易に手に入るようになり、手間だった作業も手軽になったり、便利な世の中になりました。うまくなりたいと思う選手には、うまくなる方法論もたくさんネットの中に出ています。
ただし、リスペクトを教えてくれるコンテンツはなかなかネット上には出てきません。なぜですか?簡単な事です。ネット上では学べないからです。ここで文章にすることも非常に難しいですし、理解もされにくいと思います。しかし、一流である選手には共通して持っているものです。それが同じグラウンドで4人の背中を見て感じたことです。
一言で言うなれば、「かっこいい」の一言に尽きます。
特にこれからプロ野球選手になりたい、高いレベルでプレーしたいと希望する選手はうまいだけではなく、ベースボールにリスペクトを持って、かっこいい選手になってほしいと思います。それは単に外見がとかではなく、立ち振る舞いに品格のある背中のかっこいい選手をお手本にして学んでほしいと思います。これは独り言ですが、最近のプロ野球はかっこいい人材が少なくなってしまって残念です。。。
と、話が逸れてしまいましたが、いずれにしても個人的にもオールネーションズとしても、このコロナ禍でどこもネガティブで溢れている中、前を向いて開催という挑戦ができたことを誇りに思います。この状況ですから、何かアクションを起こせば批判もあるでしょう。私見ですが、批判の伴わないアクションは大したアクションではないと思っています。万人に受ける人ほど信用できないものはありません。
これからもそう信じて、自分ができる事をやり続けていきたいと思います。
最後になりますが、改めて今回に限らず過去10回のチャリティーマッチにご支援、ご協力を頂きました皆様、本当にありがとうございます。皆様の想いは必ずTOHOKUに届いています。
今回の募金などもコロナの状況次第で直接我々の手で現地でのチャリティー野球教室と共にお届けできるかは不透明ですが、必ずお届け致します。
また今回を節目としながらも、引き続き「継続」していけるよう、メンバーと共に力と知恵を合わせて取り組んでいきたいと思います。
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