点から線に。

小さい頃から千葉にいましたので、私にとっての推しチームは千葉ロッテでした。

きっかけは今年にMLBでもHall of Famerとなったイチロー選手の登場です。イチロー選手を見たいがために、当時自転車で家からZOZOマリンまでおよそ1時間ほどかかる道のりもなんのそのでした。ちなみに自転車に乗れたのは小学5年生になってからなので、それまではお友だちが自転車を漕ぐ中で自分だけ走り込みだと思い込むようにしていました。

そんなイチロー選手を見るためにオリックス×ロッテ戦に自転車を乗れるようになったばかりの小学5年生の頃から千葉マリンスタジアムに良く通っていました。時間にして1時間ほど漕いだと思いますのでお福で2時間。初めはイチロー選手目当てでしたが、田口選手いいな~となったり、大島選手いいな~、小川選手いいな~、外国人選手のD.Jやニールもいい感じだな~とオリックス推しだったはずなんですが、特にキッカケもなくいつしかロッテの諸積選手、小坂選手の1、2番ラインがかっこいいな~と思いだしたり、高い打率を残していた平井選手、堀選手、福浦選手みたいに確率の高い選手になりたいなと思ったり、気付いた頃にはすっかり千葉ロッテ推しとなっていました。

そんな子供時代を千葉で過ごしていた私がこの度、千葉ロッテのスプリングキャンプに行く用事ができまして、2月に宮崎県まで行ってきました。2週間の滞在だったのですが、その用事というのは2023年のWBC以降、日本でもチェコ代表チームが話題になりました。その大きなきっかけとなったのも佐々木朗希投手の強烈なストレートを膝に受けたエスカラ選手が倒れ込んで苦痛に耐えていたにも関わらず、その後すぐに立ち上がってダッシュして見せた彼のファイティングスピリッツに心を打たれた方も少なくなかったと思います。その後、佐々木朗希投手からエスカラ選手に当時所属していたロッテのお菓子を直接謝罪も兼ねて手渡したことが大きな話題になりました。

 

 

それを見た千葉ロッテの関係者の方からチェコ大使館に連絡が入り、様々な協議を重ねたのち、千葉ロッテとチェコ野球のパートナーシップが次の2026年WBCまでの期間で結ばれる事となりました。これにはパナソニック株式会社さんと協和ホールディングス株式会社さんのスポンサードがなければ実現しませんでした。私は立場的にどこにも属してはいないので個人的な意見となってしまいますが、私からも感謝申し上げたいと思います。

 

 

マリーンズ-チェコ ベースボールブリッジプログラム

 

今回スプリングキャンプに行かせていただいたのはこのプロジェクトの一環です。昨年はチェコ代表バッティングコーチのアレックスが来日。今年はチェコ代表ピッチングコーチのジョンが来日するにあたって、その彼のサポートを任せていただいて参加する事となりました。

ピッチングコーチという事で主にピッチャーが中心です。それ以外にもバイオメカニクスやコンディショニングなどを中心に加わらせていただいて私も勉強させていただきました。通訳する事も多かったのでまず彼が質問しても答えてくださるように私から事前にコーチにもコミュニケーション取らせて頂いたり、選手とも話をさせていただいたり、やったことのない立場でグラウンドに立たせていただけたおかげで、またもう一つ新しい視点を持つことができたように思います。

 

 

ジョンに関して言えば、彼は常に自分の立場を理解し、わきまえ、周りへの気遣いと配慮を優先していました。例えば、初日に羽田から宮崎に飛行機で移動した後、バスの乗り込むときも一番最後に乗ろうと彼が言っていたのですが、スタッフの方からもう乗ってくださいと言われて乗り込みました。乗ってからもどこの席に座れば皆さんに失礼がないか確認してくれる?と言われて、私から近くにいた方に確認したのですが、気にしないでそこに座ってくださいと言われましたので近くに座らせていただいた事がありました。

さらにジョンが練習中に気になった部分は、「あの練習はきっとこういう意図でやっているんだよね?」とジョンからあり、私が「OK、コーチに聞いてみるよ」というと、ジョンは「今でなくてもいいよ、後でもいいからね」と現場の流れやコーチ&選手たちの動きをできる限り止めないように、とても注意を払っていました。しかし、コーチや選手、スタッフの皆さんもとても温かく迎えてくださったので、ジョンにもっと遠慮しないでと皆さん言って下さるくらい、お互いに「リスペクト」に溢れた時間だったと私は感じました。

グラウンド内はもちろんですが、グラウンド外でもチーム関係者の皆さんが気にしてくださって、中でも投手コーチの大家コーチ、松永コーチ、南コーチはいつも気を配ってくださいました。ジョンにあれを食べてもらおうとか、何食べたいか、どこに行きたいか、買いたいものはないかなど、あらゆる所まで気を配ってくださって、ジョンがいつも感謝の言葉を述べていたことをよく覚えています。

 

 

私もジョンと同じく素晴らしい時間と経験をさせていただいたのですが、まさか千葉マリンスタジアムに通っていた頃からここに繋がるなんて当時は思いもしませんでしたし、これまで幾度となく感じた事ですが、人生はどう転がるかわからないというのを再度感じる機会になりました。いつかこのチームでプレーしたいと思った子供の頃の目標は達成できませんでしたが、こうして生きていればどこかで交わる日が来るものなんだと思いました。

 

 

関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

欲張りな話で、これまた個人的には私が野手なので野手のコーチに話をもっとお聞きしたかったのですが、またきっと何かのご縁がある事を信じておこうと思います。

 

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