2012年、チェコから始まった物語。

2012年。

一人の野球選手として、私は初めてチェコの地を踏みました。

当時の私は、シーズン中だけプレーをして日本へ帰国する。

そのくらいの気持ちでした。

 

 

まさか14年後もチェコ野球に携わり、WBCという世界最高峰の舞台でチェコ代表のユニフォームを着ているとは、想像もしていませんでした。

人生は、本当に何が起こるか分かりません。

 

 

この14年間を振り返ると、「チェコが人生を変えてくれましたね」と言っていただくことがあります。

もちろん、その言葉は間違っていません。

でも、私の人生や価値観を本当に変えてくれたのは、チェコという国そのものではありませんでした。

チェコで出会った人たちでした。

野球を心から愛する選手たち。

情熱を持ってチームを率いる監督やコーチ。

陰で支えてくださるスタッフの皆さん。

いつも温かく迎え入れてくださる地域の方々。

そして、野球を通じて出会った多くの友人たち。

言葉も文化も違います。

考え方も、日本とは違うことがたくさんありました。

だからこそ、お互いを理解しようと努力し、相手を尊重し、認め合うことの大切さを学びました。

野球は世界共通のスポーツです。

でも、その野球を通じて本当に学んだのは、人との向き合い方でした。

 

 

よく、「日本とチェコをつなぐ活動ですね」と言っていただくことがあります。

本当にありがたい言葉です。

でも、最初からそんなことを目指していたわけではありません。

目の前の選手が少しでも成長できるように。

目の前のチームが少しでも強くなれるように。

困っている人がいたら力になりたい。

ただ、それを積み重ねてきただけです。

その積み重ねが、気がつけば14年という時間になっていました。

この14年間で、私がチェコ野球にどれだけのものを残せたのかは分かりません。

でも、一つだけ自信を持って言えることがあります。

私の方が、チェコ野球から何倍も多くのものをいただきました。

野球に対する考え方。

指導者としての在り方。

国籍や文化を越えて信頼関係を築くこと。

そして、人として大切にしなければならないこと。

そのすべてを、チェコ野球は私に教えてくれました。

今回のWBCも、一つのゴールではありません。

新しいスタートです。

また新しい出会いがあり、新しい挑戦が待っていると思います。

その一つひとつを大切にしながら、これからも野球を通じて、多くの人たちと歩んでいきたいと思います。

この14年間で出会ってくださったすべての皆様へ。

本当にありがとうございました。

皆さんとの出会いがなければ、今の私はありません。

そして、これから出会う皆様とも、野球を通じて素晴らしい時間を共有できることを楽しみにしています。

2012年、チェコから始まった物語。

この物語は、まだ終わりません。

これからも、一歩ずつ。

感謝を忘れずに。

そして、人との出会いを大切にしながら歩んでいきたいと思います。

 


 

To everyone who has been part of this journey, thank you.

The Czech Republic did not simply become a place where I played baseball. It became a place where I met people who changed my life.

To every player, coach, staff member, volunteer, friend, and supporter—thank you for welcoming me, trusting me, and allowing me to be part of your journey.

I hope I have given back even a small part of what you have given me.

This story began in 2012.

And thanks to all of you…

The story continues.

 

 

 

Copyright (C) takubokenshoku.com All rights reserved.