宮崎での最終調整期間を終え、3月4日に東京へ移動しました。
三股町での事前キャンプ、NPBチームとの練習試合、そしてMLBオーガナイズによる最終調整を経て、いよいよWBC本戦の舞台へ向かいます。
東京に入ると、それまでとはまた違った空気を感じました。
ホテル、練習施設、球場、移動手段、セキュリティ。すべてが世界最高峰の大会にふさわしいスケールで運営されており、選手たちも少しずつ大会モードへと切り替わっていったように感じます。
この期間にはオフィシャルでの写真撮影も行われました。大会で使用する様々な用具もMLBから支給され、いよいよWBCが始まるのだという実感が湧いてきました。写真はもちろんですが、こうした細かな準備一つひとつが世界大会ならではだと感じます。
東京ドームでの公式練習では、多くのメディアや関係者の方々が集まり、改めてWBCという大会の注目度の高さを実感しました。
一方で、多くのメディアがチェコ代表選手たちの職業に注目していたことも印象的でした。消防士や医師、会社員、エンジニアなど、それぞれが本業を持ちながら世界大会に挑む姿は確かに珍しく映るのかもしれません。
しかし、チームの内側にいた立場からすると、彼らはまず野球選手でした。
毎日の練習やトレーニング、分析、準備に真剣に向き合い、世界最高峰の舞台で勝つために全力を尽くしていました。
また、今大会のチームは決して万全な状態ではありませんでした。
怪我を抱えた選手もいましたし、所属チームの事情によって大会への参加が叶わなかった選手もいました。
それでもコーチングスタッフは最後までアメリカラウンド進出を諦めていませんでした。
大会期間中は自チームの試合だけではなく、他国代表の試合も視察し、相手チームの分析や情報収集、スカウティングにも多くの時間を費やしていました。
試合が終われば次の相手を分析し、また翌日の準備を進める。その繰り返しです。
華やかな舞台に見えるWBCですが、その裏側では多くのスタッフが見えない仕事を積み重ねています。
特にMLBから派遣されたスタッフやトレーナー、用具担当の方々のサポートには本当に助けられました。
毎日遅くまでユニフォームや練習着の洗濯を行い、翌朝には常に完璧な状態で準備してくれていました。スパイクやシューズまで丁寧に磨かれているのを見て、改めて世界大会はこうした方々の支えによって成り立っているのだと感じました。
グラウンドでプレーする選手たちに注目が集まることが多いですが、その裏側で支えてくれている方々の存在を忘れてはいけません。




また、チェコ代表は東京プール参加国の中でも決して大所帯ではなく、関係者やサポートスタッフの数も最も少なかったのではないかと思います。
さらに、日本語を話せるスタッフは実質的に私一人でした。
そのため競技面だけではなく、様々な調整や対応も必要になりましたが、これまでチェコ野球を通じて出会った多くの日本の皆様や大会関係者の方々に助けていただきながら、一つひとつ乗り越えることができました。
この場を借りて改めて感謝申し上げます。
2023年大会では、チェコ代表に対する注目度が予想を遥かに超え、多くのメディア対応に追われる場面もありました。
私自身もAmazon Prime Video(J SPORTS)の中継で解説を担当させていただく機会があり、グラウンドの内外で慌ただしい毎日を過ごしていたことを覚えています。(これは大友進さんのご紹介で実現しました。)



一方で2026年大会は、Netflixによる密着取材などもありましたが、チームとしても前回大会の経験を活かし、より落ち着いて大会に向き合うことができていたように感じます。
東京プールでは、グラウンドの中だけではなく、その外でも本当に多くの経験をさせてもらいました。
選手、スタッフ、関係者、そして応援してくださった多くの方々に支えられながら、一つの大会を戦い抜くことの難しさと素晴らしさを改めて感じています。
そして東京プールの中でも、最も多くの方々の注目を集めた日本戦については、次の記事で振り返りたいと思います。








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